2010年3月16日火曜日

【考】思考力を見るための問題。

JR東日本の東京駅に設置している自動改札機で、きっぷの通過OKなパターンと、通過NGなパターンを、以下の条件に従ってできるだけ洗い出しなさい。1個1点。ただし、1つだけ1個30点の回答があります。

条件1:きっぷには、ICカードと、磁気券の2種類を検討することとします。
条件2:ケータイは、すべてICカードのきっぷと考えることとします。
条件3:きっぷは、自動改札を通過できるものだけ考えることとします。

これが正解です、と並べることができるほど、簡単な問題ではありませんが、どれくらいの種類を網羅できるか、どれくらいもれなく考えることができるのか、という意味で、この問題を出すことがあります。ただし、1個30点の問題を見事に正解できる人は、実はあんまり多くありません。

思考実験として、考えてみると、意外と暇がつぶせるかもしれません。あ、間違っても東京駅で実験しないようにしてくださいね。

2010年3月8日月曜日

【ブツ】キーボードの話。

中の人は、キーボードをほぼ考えるスピードで入力します。以前に計測したところでは、毎分150文字くらいの打鍵数がありました。中の人はローマ字入力なので、だいたい300ストロークと言うことになります。これはどれくらいの早さになるのか、中の人はよくわかっていませんが、いつもは、事務所で会議をするときは、PCを持ち込んで、その場で速記録を作っています。いくつか重要なポイントを取っているだけでなので、すべての発言を入力するところまでは行きませんが、誤字脱字を訂正しなければ、だいたい話は通るようですね。

さて、そんな中の人が使っているキーボードは、実はこだわりの一品です。

まぁ、所詮キーボードですから、ものを選ばなければ980円とか、もっと安く買える場合もあるのでしょうし、そういうキーボードでも、ある程度スピードは落ちますが、普通の幅と深さがあれば入力することはできます。でも、長時間の入力で、肩こりが確実にひどくなったのも事実です。

そこで選んだのが、東プレのRealForceです。

東プレは、もともと車の部品なんかを作っている会社と聞いたことがありますが、中の人にとってはキーボードメーカーとして認識されています。東プレのキーボードは、銀行の窓口に置いている端末や、専用機の端末によくつかわれているものです。なので、打ちやすさは他のキーボードの比ではありません。

特筆すべきは、その軽さと重さ。軽いのは、キー入力のための荷重(どれだけの重さをかければキーボードが入力されたことになるのか)ですが、HやGといった人差し指で入力するキーでは55グラム、Aや+といった小指で入力するキーでは30グラムと、指による力の差を組み込んで作られています。そして、重たいのは本体。1.5キロあります。本体が簡単に動かない重さなので、非常に入力しやすく作られています。

金額も、その分値を張っていて、量販店での価格目安は、だいたい1.5万円前後のようです。中の人もそれくらいの金額で買いました。ただし、このキーボードにしてからは、6万ストローク以上入力しても、ほとんど疲れなくなりました。とにかく入力しやすいキーボードです。

また、キートップは外して水洗いすることができます。洗濯ネットに入れて、洗濯用洗剤か、食器用洗剤で洗うことができます。あまりにゴシゴシすると、塗装が心配になりますが、普通に洗う分には、まったくその心配はありません。ただし、漂白剤は使わず、普通に洗剤だけで洗っているというのが中の人の掃除方法です。これだけで、だいぶきれいになりますよ。

最初、このキーボードは会社で使っていましたが、この軽さに触れてから、自宅で使っていた他社のキーボードが使いにくいと感じるようになってしまい、ついに自宅にも導入しました。

専門的には、チャタリングとか、無接点方式とか、売り文句がたくさんあろうかと思うのですが、普通のユーザには、そんな専門的な用語を並べるより、実際に使ってみて使いやすいかどうか、がポイントだと思うのです。ですから、ぜひ、大きめの量販店に行って、展示しているキーボードを実際に触ってみることをおすすめします。

ひとつだけ注意があるとすれば、このキーボードは、本当に1.5キロありますから、持ち帰るときは、それなりの覚悟が必要です。送料無料なら、おとなしく届けてもらった方がよいかもしれません。

また、キーボードによっては、Windowsキーがなかったり、USB接続専用だったり、荷重がすべて同じだったりと、いろいろな製品がありますから、ぜひ、自分だけのキーボードを見つけてください。

http://www.topre.co.jp/products/comp/index.html

22:31追記:キートップを洗うときはネットに入れますが、洗濯機ではなく、ネットごと手洗いしてください。

2010年3月7日日曜日

【酒】中の人が飲めるもの

えー、実は、中の人はお酒が飲めないのです。それも、完璧に下戸であります。

ビールを中ジョッキで出されても、2時間で飲みきったことがありません。まぁ、最後になると、ぬるーいビールになっていたりします。最近は、ノンアルコール(といっても微量にはあるようですが)が出てきているので、それで空気をごまかしていたりすることもありますけど、実は、あれでも若干の酩酊感を覚えるくらいなので、下戸といっても相当の下戸と言っていいと思います。

さて、そんな中の人が簡単に作って飲んでいる、ある飲み物があります。それは、ホットワイン。酒の飲めない人でも、簡単に作れます。例によって、人によっては邪道!と言われるかもしれませんが、その辺は大人の心で広くみてください。

まず、陶器製のマグカップの3分の1くらいに、赤ワインを注ぎます。高いワインである必要はありません。中の人は、近所のスーパーで一番安いのを買ってきます。酒の飲めない人ですから、あんまりこだわっても仕方ありません。

電子レンジにマグカップを入れて、3分から5分ほど温めます。レンジを使うので、絶対に金属製のコップなんかにしないこと。すると、アルコール分が見事に飛んでいくので、お好みに応じて時間を加減してください。ただし、欲張ってワインを入れすぎると、沸騰した時に残念なことになってしまいます。絶対にそれ以上は入れないこと(飲みたかったら2回作るか、大きなマグカップにするか、ミルクパンで暖めると良いでしょう)。

暖めたら、砂糖を少々入れます。ただし、熱いワインに入れると、急に突沸することもあります。そして、若干のレモン汁(入れすぎると酸っぱいです)、そしてシナモンパウダーを一振り。これをよくかき混ぜて、飲んでみましょう。

ね。おいしいでしょう。

アルコールを吹っ飛ばす時点で、ワインの銘柄など気にする必要はありません。ただし、赤ワイン以外で飲んだことはありませんのであしからず。

本来、このホットワインは、ドイツなんかでよく飲まれているそうで、アルコールを飛ばさないようにするのがひとつのポイントだったりするのですが、アルコールがまったく飲めない中の人には、アルコールを全部飛ばすくらいに加熱します。もちろん、ちょっと飲んでもいいかな、という時には、時間を短めにしておくと良いでしょう。

ただし。いくらアルコールを吹っ飛ばしたといっても、これは立派なワインですから、飲酒運転は絶対にしないようにしましょう。

2010年3月3日水曜日

【趣味】コーヒー豆を焙煎

中の人の隠れた趣味があります。コーヒー豆を生豆から焙煎します。

細かい方法は検索するとたくさん出てきますから、そちらに譲るとして、中の人の使っている道具をご紹介します。

まず、フライパン。あれ?と思われる方もいらっしゃるかと思いますし、邪道!とおっしゃる方もおられるかと思いますが、中の人はボウルのようになっているミルクパンのようなフライパンを使っています。表面はテフロン加工されていて、直径は30センチもありません。高さは10センチ弱くらいでしょうか。フタをすべき、と言う人もいますが、中の人は使っていません。使うとおいしくなるそうなのですが・・・・

それから、木べら。これは100円ショップで買ってきました。

で、一番お金がかかっているのが、耐熱の手袋です。豆の温度は、なんと200度にもなるそうで、一度かるくやけどをしてしまってから、耐熱手袋をするようにしました。これはキャンプ用品のお店で買いました。6000円前後で売っています。

それから、忘れてはいけないのは、洗濯用のネット。小さいやつを使います。これをどう使うのか、なのですが、ネットに入れて浴室で振り回すと、細かいホコリが落ちてきます。十分にホコリを落とすこと、それから小さすぎる豆が落とせるフルイという2つの目的で使っています。

中の人の焙煎は、こんな感じで進みます。ただし、これでおいしいと感じるかどうかは、人の味覚の話ですから、ぜひ自分なりの流儀を作ることをおすすめいたします。

まず、ボウルを2つ、小皿を1つ用意します。もちろん生豆もご用意ください。

生豆を200グラムから300グラムほどボウルに入れます。手のひらに少量ずつとり、割れているものや、小さすぎるもの、虫が食っている豆をはじきます。これを小皿に落とし、問題ない豆をもう片方のボウルに入れていきます。これを繰り返し、豆の選別をします。

次に、ネットに入れて粉を落とします。ここで趣味が分かれるのが、水洗いをするかどうか。中の人はフライパンなので、ネットをぐしゃぐしゃとやりながら流水で豆についている薄皮を落とします。人によっては洗わない方がよいとする方もおられますから、ここは飲み比べてみて、もっとも自分に最適な方法を探ってください。あまり長いこと水につけると、当然ですが吸水してしまうので、水洗いする場合でも短時間で終わらせることが肝心です。

水洗いの後、よく水を切って(なので洗濯ネットだと簡単に水が切れるのです)、フライパンに豆を落とし、中火にセットして、とにかく豆を混ぜ続けます。鍋を振って混ぜます。とにかく混ぜます。

このまま本当にコーヒー豆になるんだろうか・・・・と思っていると、豆の薄皮(水洗いでも完全にとれません)がはがれてきて、豆の色がだんだん黄色くなり、そして茶色くなり、コーヒーに近くなっていきます。このあたりから、換気扇をフルパワーにしておきましょう。できれば、浴室の換気扇を入れて、さらに扇風機も一気につよくしておくとよいです。最初は失敗した煮豆みたいな臭いがでますが、だんだんとコーヒーに近い香りになっていくのがわかります。絶対に火を止めてはいけません。

煙が見え始めたら、火を弱火にします。そして、この先は絶対にフライパンを止めずに振り続けてください。へらで十分にかき混ぜて下さい。パチパチと大きめの音がしますが、はじけ飛ぶようなことはありませんから、勇気を出して振り続けてください。このパチパチは1ハゼと呼ばれます。

そのまま降り続けると、今度はピチピチというような小さな音がしてきます。これが2ハゼです。この頃には、煙も最大級になっているはずです。換気扇フルパワーにしたのは、この辺に理由があります。

2ハゼのほどよいところで火を止めます。ただし、豆の温度は200度近くになっていますから、豆の温度だけで熱が伝わり、火を止めても2ハゼはしばらく続きます。早めに火を止めることが肝心です。

手早く金網にあけて、浴室に持って行きましょう。細かな薄皮をふるい落とします。シンクでは煙もでるし、粉が飛び散るので、後の掃除が面倒なのと、換気扇がコンロの上で、シンクから上る煙が換気扇に吸われないので、中の人は換気扇をつけた浴室でふるい落とすことにしています。煙も、豆の温度が高いうちは止まりません。

一通り薄皮(といっても、黒いカスのようにしか見えませんが)を落としたら、室温まで冷やします。ただ、あら熱を取ろうにも、豆が高温なので、中の人の場合はへたにタオルや新聞紙を使わず、金属製のボウルに入れて、ボウルごと水に浮かべて、たまに木べらでかき回しています。室温になじんできたら、密閉容器に入れて、飲む直前まで冷蔵庫で冷やしておきます。

では、飲み方は?というご質問もあろうかと思いますが、それは次回にご案内いたしましょう。