2013年9月2日月曜日

防災の日

昨日は防災の日でした。

仙台出身のナイスミドルとしては、防災の日といえば6月12日という印象が強いのですが。

関東大震災と阪神大震災は、主に火災による被害が大きく、宮城県北部や新潟中越は山間部の土砂崩れの被害が大きく、そして東日本大震災と北海道南西沖では、津波の被害が大きく。地震災害はそれだけで複合災害ということが言えるのかもしれません。

ただ、ひとつだけ言えることがあります。それは、地震災害は、最も脆弱なところに容赦なく襲いかかると言うことです。木造家屋には火災として、山間部には土砂崩れとして、そして、沿岸部には津波として。

都市部ではどうでしょうか。

高層ビルの長周期振動や地上よりも大きな振幅による落下物の危険があります。倒壊はしないでしょうが、高層階から階段で避難することもあれば、エレベーターに閉じこめられるかもしれない。

運行中の地下鉄からの避難。停電になっても、非常灯は残ります。少なくとも30分は。10両編成に満員となった客に対して、車掌と運転手による避難。

東日本大震災でも話題となりましたが、車をおいて避難することへの戸惑いや抵抗感もあります。車による避難が必要な方もいれば、車による避難が逆効果の人もいます(都心部では車を使うと、路面をふさぐ可能性が高くなります)。

都心部の弱さとして、補給の弱さがあります。それでなくとも毎日大量の食料や物資が都心に運ばれてきます。震災ともなれば、補給路は寸断されます。高度成長期のインフラが、どこまでもってくれるのか。

仙台市は、昭和53年の宮城県沖から、何年もかけて、配管を耐震性のあるものに切り替えてきました。そのおかげで、東日本大震災ではガス漏れも水道管の破損もほとんどなかったのです。

日頃の備えが、いざという時の心強い味方になります。少しでよいのです。考えてみませんか。

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